場面緘黙症(selective mutism)とは家など安心できる状況では話すことができるにも関わらず、学校など特定の状況では話すことができない症状のことをいいます。意図的に話さないのではなく、話せないのだという見方が一般的です。話せないのは不安や恐怖のためであるという説も受け入れられ始めています。

米国精神医学会(American Psychiatric Association)が発行する『精神障害の診断・統計マニュアル』(通称、DSM:Diagnostic and Statistical Manual of Mental Disorders)でも第3版(DSM-III)より掲載されました。DSM-IIIではelective mutismという名称で、緘黙児や緘黙症の方が自らの意思で沈黙しているとの誤解が広まる懸念がありました。

現在場面緘黙症はselective mutismと呼ばれ、意図的な緘黙という意味合いは薄れています。しかし、selectiveも選択性と訳され場合があるように、selectiveという形容詞に反対の人もいます。

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